----- Original Message ----- Sent: Tuesday, October 31, 2000 7:11 PM Subject: [club 104] Re:工務店さんにお詫びします。 真々田さんこのノウハウを全体会議の時に展示して下さい。 > 田口様 > >  岩槻の真々田です。私の文章で単にくくってしまって、30〜35%としてしま > い、誤解を生んでしまった事に対し、田口さんに最初にお詫び申し上げます。 >  私は田口さんと同じに、工務店経営を16年行ってきていますので、その辺の事情 > はよく理解しているつもりです。 > 私の所でも20%の利益を上げるのが一苦労で、日夜いかに利益を上げるかに苦労し > た時代がありました。 >  私の所だけではなく、下請やまたその先の人達がそんなに儲けているとはおもえま > せん。みんな苦労して大した儲けにならないのが現状なのです。 >  8年前位のときに、ある商社の顧問をしていたとき、アメリカにいき、その地の建 > 築の現状をしりました。当時坪換算にして11万円位で建築がなされていました。日 > 本と比較してなぜこんなに安くできるのか?そのときに徹底的に分析をしていきまし > た。材料のコスト差などの問題もありましたが、やはり一番のネックになっていたの > は、日本の建築のシステムでした。工務店、下請会社、孫請け会社、直接工事をする > 人、こんな流れがあると、みんな少しずつの利益を取っていくと、その利益のパーセ > ントが大きくなって来ます。 >  私は6年以上前に、この方式を止め、全ての工事を直接行う様にしました。まず最 > 初にとった方式は、材料と工賃を明確に分けることでした。木材から始まって屋根 > 材、外壁材、全ての材料について業者任せにせずに、全てを算出しました。大工まか > せにしていた木拾いを、独特の木拾い表をつくり拾っていくと、驚く事にそこでの無 > 駄が20%位あったのです。大工に云うと「俺達は無駄にしていない」といいます。 > しかし知らず知らずに無駄が重なりそれが大きくなっていくのが解ってきました。今 > までこの材料はこう使いなさいという指示書がなかったので、大工さんがその場で考 > えて使っていました。そこに問題がありました。徹底的な指示書を造った後は、現場 > に残材がなくなるようになりました。 >  下請に任せるような体制ですと、その下請の無駄まで指摘できません。考えてみれ > ば私はその無駄まで買っていたわけです。これでは儲けられる訳がありません。 >  その辺から私は下請の会社に対しても、材料と工賃と利益と云うものを徹底的に > オープンにさせました。下請会社も利益を生まなくては食べていかれません。しかし > 下請会社も私も無駄を買いたくありません。そして孫請けになるような体制をさけ、 > 下請会社はその会社が職人をかかえている処を選んで仕事を発注していきました。 >  コストコントロールを下請に任せるのではなく、こちらでコストを作り、下請に納 > 得させて請け負わせることにした訳です。 >  徹底的にこのようなことをしてきた事によって、前にいった30〜35%のパーセ > ンテージを確保したのです。最初は下請会社の反対をうけました。ぼろい儲けはでき > なくなりました。しかし一定の利益を確保できます。そして下請会社にリスクを背負 > うことはさせませんので、現在ではスムーズに動いています。 >  昨年工事をした現場ですが、4社の競争見積でしたが、一番上の会社と1500万 > 円の差を付けて5500万円で落札しました。結果の利益は25%上がっています > が、そこで下請を泣かせるようなことはしていません。工事の期間中でも徹底的に無 > 駄を省く事をしてきました。その結果です。 >  単に建設会社、工務店としたことに誤解をうみました。建築のシステムが無駄を > 作っているのです。材料の購入に関しても、出来るだけダイレクトにすることによっ > て価格が変わります。力のない下請会社に任せたのでは高い材料を買わなくてはいけ > ません。 >  このオープンネットに参加している田口さんがボロ儲けをしている人だとは、誰も > 思わないと思います。良心的な人を傷付けてしまった事を深くお詫びします。しかし > これを機会に現在の工務店のあり方を考えてはもらえないでしょうか? >  言葉足らずで大変申し訳ありませんでした。 > >                                         >                 真々田 > > > ---- Original Message ----- > > > mamada shuji さん、こんにちは。 > > 工務店経営の田口といいます。 > > ちょっと、工務店に対する誤解が拡大するといけませんので一言申し上げます。 > > > > >建設会社や工務店に単純に依頼すると、建設会社や工務店は30%〜35%の > > >利益を確保して、下請会社や他の専門業者に流します。従って良心的な会社でも、 > > >お客さんが坪60万円で頼んだ家は、実質は坪39万円の家を買う事になります。 > > > > そんなにもうけたことは、過去に一度もございません。 > > 20%程度粗利益があればましな方です。 > > 坪60万なら、50万近くは原価にかけ、いいものをつくりますが、それだけ予算を > > いただけないので、坪40万円くらいで、設計から施工まで合理的にした住宅も > > つくっております。一般的には設計事務所の住宅よりは安いと思います。 > > > > >よくこんな話があります。「設計料はただにしときます。」この話が一番危険です。 > > > > 当社では設計確認申請料で20万円いただきます。 > > 仕様をパターン化していますので、図面をたくさん書きませんので、安上がりです。 > > > > >そんな会社が書いた設計は、その会社のやり安い様に、都合云いように書いてあります。 > > >その会社が儲けやすいように書いてあるわけです。 > > > > 儲けやすいようにではなく、以下にコストを抑えた住宅をつくり、仕様も年間20棟程度 > > 使うという前提でメーカー交渉をし、お客様に還元するためです。 > > 設計もお客様のこだわりを十分に生かした設計で、作りやすい設計のみではありません。 > > > > いろいろな業者がいると思いますが、良心的な工務店も多くいますので、 > > そのあたりを注意して、オープンシステムとの違いを説明したほうが良いと感じました。 > > > > ********************************** > >  あったか、さわやか住まい FPの家 > >  タグチホーム株式会社  田口元美 > >  e-mail : tagu@ipc-tokai.or.jp > >   岐阜県各務原市蘇原野口町2-15-4 > > TEL:0583-82-8371 FAX:0583-71-2346 > > ********************************** > > > > > > > > > >