----- Original Message ----- Sent: Saturday, December 23, 2000 1:04 PM Subject: [club 179] 書籍について 岡山の金谷です。 もうお読みになった方もいらっしゃると思いますが、オ−プンネットがお世話になっ ている山崎祐司さんの建設動乱という本が、地方都市岡山の一番大きな丸善書店と言 うところで今週のベスト1になっていました。変革の兆しの表れでしょうか?オ−プ ンネットの『価格のみえる家づくり』もそうなればと期待しています。 ----- Original Message ----- > 試される大地 北海道の小西です > > 先日の断熱の件メンバーから質問等 > ありましたので補足説明致します。 > > 現在北海道は例年にない時期での大雪です、 > 朝起きると外に45cm > 雪かきするとまた積もって来ると言う状態です。 > でも雪が降ると車の騒音や生活の音が吸収され > シーンと静まり返り気持ちがとても落ち着き神秘的です。 > また不思議な事に雪が多く積もるとあたたかい > (触ると当然冷たいし、空気は寒いですが) > 雪は空気を多く含んでいますので > 天然の断熱材ですね。(熱伝導率は知りません) > それでもここ何日かは真冬日(1日中マイナス気温) > が続いています。 > > 考え方はそれぞれですので > ここでは北海道小西の考え方を書きます > > 気密に関してはさまざまなお考えがありいろいろな > 地域での考え方があるようです。 > 気密が断熱効果に重要なのはカマクラなどが > 暖かいのを見るとわかります > 最近の住宅を見ると1室ごとに気密するのではなく > 開放型の住宅が多く、どこかで常時排気されていれば > 室内は負圧となりドア、窓の隙間から外気が > 入ってきます。その隙間風が快適性を損なわないような > 物であれば、あまり問題なく常時換気されているようです > 北海道では2〜3年前から隙間相当面積2cm〜3cmで > 問題なく常時換気されると言う考えがなされてます。 > この事は室蘭工業大の鎌田さんも言われていますし > 北海道寒地建築研究所の研究者が講習会等でも > 話されています。 > ただしこれは計画換気を使用してでのことで北海道の > 計画換気は私も含めて3種換気がまだまだ主流です。 > 機械を使うのは省エネとはいきませんし他はコスト、 > 空間設計がまだですが バイメタル利用や排気熱 > の利用がある様で新方式が出てくるでしょう。 > 高気密の競争はR2000がカナダから導入された時 > から始まった様でその後ハウスメーカーの気密競争に > 換気システムのメーカーや気密部材のメーカーが > 拍車をかけたようです。 > 今では換気システムメーカーも吸気孔の > 面積計算2〜3cmで計画します > > とか言う私もツーバイで建築するとき内断で1cmは > 切って建築しています、こちらの大工はここ十数年の > 気密競争でそのような施工が身についた様です。 > 気密は悪いより良いほうが良いのですし経年変化の > 事も考えられますので始めは1cm以下の方がよい > かもしれません。 > > 次に内断と外断の話ですが > それぞれの長短がありますが施工方法を間違えなければ > 問題ないと思います。 > 私が外断を使うのは内断でネオマを入れても意味ないし > 材の性質上外断としています > (今のところネオマ以上の性能のものは見ていないのと >                  薄くて取りつけ施工上有利) > コストは断熱性能が違うので比較してませんが > 外断のほうが今のところ高価でしょう。 > (公庫の高断熱仕様は32kと24kの組み合わせでOK > ですし安価なのでこの場合採用しています。) > (次世代基準くらいになるとネオマのほうが今のところ > 良いでしょうか。) > ネオマは去年の2月頃〜使っています > その頃は実験的に使っていましたのでPF−21 > という名前でした。 > あと内断の場合夏型結露のことが考えられます > (最近ではほとんどないと思いますが) > これは多孔質材からの放出が原因と聞きますので > 南、西面の材の温度を下げる目的で通気層の上に > IGサイディングを薦めています。 > > 外断(発泡板状断熱材)の場合経年変化がかなり > 気になりますので外断材と構造材の間に防湿シートを > 構造の挙動を受けない様1枚入れてます。 > また内側の空間には調湿材の目的で予算あれば > 炭を入れてます。 > > 木材の結露の件はツーバイの側ネタの部分です > 昔からこの部分は補強断熱していますので > 問題として発生しないのでしょうか。 > > *オープンシステムのメンバー紹介のところに >  出していただいている >  陶芸家のアトリエは >  北海道開拓時代の建物を >  テーマに室内デザインと外観は懐かしく >  建築性能は最新鋭のコンセプトとしています > *外断ネオマ50oダブル > (このときは50oしかなっかた) >  全面にすっぽりと重ね外壁、屋根を同じ通気層とし >  屋根タルキを通気層に通しています。 >  室内側の中空部には炭充填 > > *施工資料とコスト計算はまとまっていませんので >  まってください >  実は青嶋さんから6月に頼まれていてまだ >  出来ていません >  青嶋さんごめんなさい。 > > 長いのでこの辺にします。 > > ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ > (株)小西建築工房 > 代表取締役  小西 永高 > 千歳市東雲町5丁目60番地 > 札幌市清田区平岡4条7丁目4−22 > TEL FAX 011−882−9536 > E-mail : konishi@mb.infosnow.ne.jp > ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ > > > >