----- Original Message ----- Sent: Sunday, January 14, 2001 10:33 AM Subject: [club 185] Re: 質問なのですが。 とみた@大阪さんへ アイ・シー企画株式会社の長谷川です。 いい質問だと思います。私は長年ビルの建築に携わってきましたが、大型のビルはそ の性質上建築寿命のスパンが非常に長く考えられています。20年30年くらいのス パンだと到底投資費用の回収はできないわけで50年、60年、100年と長期の使 用に対応できるように考えられています。もちろん時代の流れの速さに対応しその 時々にふさわしい機能に対応していかなくてはなりません。ですから古くなった設備 機器等の取り替え、また維持管理等が容易にできるように考えられています。 住宅も同じことだと思います。私もここ数年オープンシステムを通して住宅を手がけ ていますが、そこにやはり後々この設備を維持管理したり取り替えるときの施策を考 えているかどうかで、家の寿命はずいぶんと変わってくると思います。ビルも住宅も 基本的に使用されている設備材料機器類は変わらない物です。きちっと維持管理がな されていれば50年、60年と保つ物です。もちろんその生活にあった機能にバー ジョンアップが容易にできるようにしておかなければなりませんが。 私も某ハウスメーカーのトップが発言したことに大いに疑問を持ったのですが、十数 年前は「住宅の寿命はだいたい25年から30年くらい、そのくらいで立て替える物 です。」最近は「住宅は100年持たなければならない」といっていました。そんな ことをすれば自分たちの仕事の機会を自らつみ取っていくのではないかと、年間に何 千棟、何万棟と新規の住宅を建てていくわけにはいかなくなります。私には売るが為 の詭弁と聞こえます。この営業部長が言ったのが半分本音だと思います。後の半分は 間違いで、新規着工サイクルを保つことを目的としているのではないかと、だいたい 25年とか30年と言うのは住宅ローンの終わるサイクルです。 済みません長々と書いてしまいました。要するに賢い消費者は後々のリサイクルも考 えた住宅を建て、代が変わっても住み続けることができる住宅を建てることです。 ----------------------------------------------- 建築をトータルで考える。人に優しく。自然に優しく ●アイ・シー企画株式会社 ●〒532−0011 ●大阪市淀川区西中島6丁目7−11 ●TEL 06−6886−4312 ●FAX 06−6886−4314 ●URL http://www.icen.com/ ●E-mail info@icen.com ●長谷川 浩一 hasegawa@icen.com ----------------------------------------------- ----- Original Message ----- > 家づくりの専門家の方々に、是非教えていただきたいことがあるのです。 > > 3年くらい前、某ハウスメーカーの営業部長が言っていました > 「住宅の寿命は25年くらい、たとえ躯体が大丈夫でも設備が寿命を迎え、進化してい > る新しい設備に対応できないし、修理をするにも部品が製造終了していてそれも難し > い。」 > 35年前のプレハブ住宅はさすがにもう、ほとんど見かけませんが ここ20年、25年で > 建てられた住宅はどうなるのでしょう?住む人が子供さんの代になってくると、どう > なるのでしょう?全てこのままゴミになるのでしょうか?あまりにも膨大な量だと思 > うのですが。このサイクルが繰り返されるのでしょうか?家を建てている専門家の方々 > はどのように考えているのでしょう?無知な私には疑問が膨れるばかりで・・ > 皆さんはどのようにお考えでしょう、よろしければお聞かせ下さい。 > 宜しくお願いします。 > > > --- とみた@大阪 --- >