----- Original Message ----- Sent: Saturday, September 16, 2000 12:34 AM Subject: [club 67] Re: つなぎ融資 ワード設計/星野 融資の話題が続いていますが、 ここで情報を正確にしておく必要 があります。 ■先ず、住宅金融公庫の中間検査の後に出る「中間資金交付」 額は、基準金利による借入金の80%が出ます。以前は60%でした。 ■次に、「つなぎ融資」について誤解があるようです。 銀行側には「つなぎ融資」という言葉はありません。それは建設 に携わる者が慣例で言っているだけで、融資内容としては、 施主と銀行の間で組む建設資金の短期ローン、というのが正し いです。 むろん、その場合も「簡単な書類」に、施主及び施主の配偶者などの 給与収入や、手持ちの不動産などを書き出す必要があります。 数百万円あるいは1千万円以上のお金を貸借する行為ですから当然 のことです。 ただし、これは、融資行為における慣例的なものです。銀行側としては、 住宅金融公庫という国の機関がお金を出すことを確約した人(施主)に 対して行う融資ですから、それが最高の担保になるわけで安心して 貸し出しできるわけです。 さらに銀行側に対して受けがよいのは、(酒井氏も言っておられるように) オープンシステムでの建設が出来高払いであるということです。 私も先日出来高払いの支払一覧表を携えて施主と共に銀行に行きました。 銀行側も初めて見たようですが、工事がどの時点でどこまで進み、それに 対してどのくらいの支払が生じるかきちんと書かれていますので信頼性が 高いようです。(実際の現場の工程に多少の変動があっても問題なし)。 国としても、建設業のこれまでの先行支払制度をやめて、出来高払いに 指導する方向にあります。業者の中途倒産で、建築主が大きな被害を生 じる現象が増えてきているためです。 ■いわゆる「つなぎ融資」はいつ出るか? 建物の上棟が終わって、中間検査に無事合格してから、などということは ありませんのでご安心を。 中間検査の合格後に、初めて融資が行われるとすれば、それはもはや 「つなぎ融資」としは役に立ちません。 銀行により多少の時間差はあっても、オープンシステムによる第一回目の 工事代金の支払が生じるまでには十分に余裕を持ってお金が出ます。 ■今年の公庫の融資対象に、住宅の外回り(門、塀は当然、車庫なども) に要する費用まで含まれるようになりましたので、その点でも建築主にとっ ては非常に有利になりました。これまでの融資対象は「建物」に限られて いました。  ※堀車庫などそれだけで数百万円かかる工事でもOKです。   ただし、それらに資金のウエートがかかる場合は公庫の「建設費の   限度額」を越えることも考えられます。そのときは、公庫としては相談   に応じる体制をとっています。以前では考えられなかったように、   現在の公庫の融資条件は建築主に対して有利なものになっています。 ------------------------------------------------    ★★★★ 株式会社 ワード設計 星野  信治    〒811-1356 福岡市南区花畑1丁目19-20     TEL (092)541-3326 ・ FAX(092)541-3633           E-mail word@df.mbn.or.jp ------------------------------------------------