中小事務所が変えた建築発注 建築工事を専門工事会社に分離発注し、設計者が施工管理まで手掛ける。工事にかかる費用は、すべて発注者に公開する。 「オープンシステム」とは、建築設計者の山中省吾氏が92年から取り組んできた建築発注の手法だ。最近では、建材のOEM(相手先ブランドによる生産)供給や海外メーカーからの直接購入などの資材調達まで手掛けている。大手損害保険会社の協力を得て、工事保険や完成補償の仕組みも整えた。 本書では、システム発案のきっかけから、設計事務所のネットワーク組織である「オープンネット」の誕生、インターネットによる情報交換の仕組みなどを、分かりやすく説明する。内容は一般向けだが、建築関係者にとっては、これからの設計者に必要な職能とは何かを考えさせられる一冊。全国に散らばった中小の設計事務所が、自らの業務範囲を拡大しながら元気よく仕事をする姿も印象的だ。 |
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