オープンシステム―多重下請け構造、トラブル産業の建築業界の中で「建築は分かりにくい、見えにくい」という建築主
の不満や不安に対して、
@建築コストの明確化
A競争原理の導入
B建築主が主役
という考え 方を打ち出した新しい建築の手法である。ポイントは、建築主が設計事務所を代理人として、住宅メーカーや工務店を通さずに基礎や大工、
サッシ、電気などの専門工事会社と直接工事契約を結んで家を建てるという仕組み。
さらに、各工事も数社の競争見積りをし、建築主に価格をオープンにするなど、建築主、工事関係者
にとっても理解、納得しやすい構造とする。今までは設計の自由度が低く、建築主の意向が反映され
にくかった。最悪の場合、欠陥住宅などのトラブルに巻き込まれる場合もあった。
オープンシステムは、こうした建築業界の現状への疑問、そして建築主の不満や不信感に建築士が
誠実に応える、分離発注で安価な施工方式が始まった。 |