オープンネット関連イベント
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2001年7月3日〜木材市場勉強会実施

オープンネット(株)/山中代表:


オープンネット山中です。

懸案だった木材の調達ルート、やっと皆さんに発表できるところまでこぎ付けました。

オープンネットの会員である、作和一級建築士事務所の坂本所長の尽力で不可能が可能になりました。今までいろいろ当たった中では、これ以上ないと言っても大袈裟ではないでしょう。

木材の流通については、知らない人が多いので少々触れます。(言っておきますが、このメールを読まないと損をします)

木材(国産材)の一般的な流通は以下のようになっています。

@産地⇒A原木市場⇒B各種製材所⇒C産地市場⇒D仲買人⇒E消費市場⇒F仲買人⇒G木材店⇒H工務店⇒I建築主

ごくまれなケースとしてB⇒D、B⇒E、C⇒F、C⇒G、E⇒G、E⇒Hと中間を省いて流れたりします。(それぞれが企業努力をしていると思えば良いでしょう)

今回の計画はC ⇒ オープンネット ⇒ Iに、『ものすごく大胆な発想』です。

@〜I の機能を補足説明します。

@産地:秋田杉、吉野杉、木曾檜、等。

A原木市場:山から切り出された丸太材を扱う市場のことです。

B各種製材所:ここでいう製材所とは産地市場の周辺にあって、産地市場に出荷している製材所のこと。まわりには40数社の製材所があり、それぞれが専門的な分野に特化しています。例えば、檜の柱だけを製材、杉の構造材だけを製材、松の桁材だけを製材、あるいは、檜の造作材に特化・・・。ちなみに、@にも関係しますが、「産地」とは、取れたところという意味があるのはもちろんですが、「引かれたところ」という裏の意味もあります。たとえば、鳥取県東部の智頭町というところは良質な杉の産地なのですが、丸太が吉野へ運ばれて製材されるとたちまち「吉野杉」に変身します。

C産地市場:大きな市場は日本に数ヶ所あるようです。周辺にそれぞれに特化した製材所があるので、市のある日は檜、杉、松の構造材、造作材などがたくさん集まります。ただし、この市場の周辺にある製材所が引かないもの、例えば(もしかしたらあるかもしれないけれど)銘木、珍木の板材とか框材とか。当然ながら米松もありません。

E消費市場:日本各地の産地市場から仲買人が買い集め、産地市場よりもっと種類を豊富にした市場。Cでは手に入らなかった銘木、珍木、米松などもここに集まります。

DFGHIについては説明するまでもないでしょう。

さて、C ⇒ オープンネット ⇒ I そんなことが可能なのか!誰が競り落とすのか? 免許がないと競りに参加できないでは?競りは大きなロットで落とすので余ったものはどうするのだろう?仲買人や木材店が猛反発するだろうから、市場がそのようなことをゆるすはずがないではないか。木拾いはどのように? 誰が?プレカットの場合は? 運搬は? 市場で買ったものは何処に保管?

すべてのハードルを乗り越えたから発表したのですが、坂本さんの力でできたことです。坂本さんはオープンネットに参加する前からこのような構想を描いていたのですが、果たして何処から手をつければ良いか、考えあぐねていました。そのときにオープンネットの存在を知り、「求めていたものはこれだ!」と入会したのです。私は面接のときに坂本さんの構想を聞いており、いつ実現にこぎ付くのか首を長くして待っていたのです。

書いていると、いくらでも長くなりそうです。どのようにハードルを越えたか、については後日に回し、強引に結論に持っていきます。

●良質な国産材が何処よりも安く手に入るところが「産地市場」です。
●建築主は「産地市場」から直接購入することができます。
●ただし、上記のハードルを越えるために、オープンネットを通します。
●坂本さんにはオープンネット国産材担当として参画してもらいます。
●産地市場で「競りのできる人」にも参加してもらいます。
●坂本さんの友人で、井出さんという人です。
●積算(木拾い)は坂本さん、井出さんがすべて行います。
●木の種類、等級を指定すると、概算見積りをします。(目標金額)(競りだから実際の金額はその日にならなければ確定しない)
●設計意図を伝えれば、どの辺のグレードを選択すれば良いか等の相談にも乗ってくれます。
●皆さんが今まで見積ってもらっていた材木店と同じ予算なら、すばらしく上等な国産材が手に入ります。たぶん米松よりも安いでしょう。
●予算が厳しいので節があっても良いから、あるいは目が荒くても良いからコストダウンを図りたいという場合にも対応できます。
●建築主を連れて行って、現物を見ながら競り落とすことも可能です。

この企画はいつでも実行できますが、ひとつだけハードルが残っています。オープンネットがある程度の(半端ではない)資金を用意しなければなりません。競りの直後に支払いが発生するので、その資金です。早速、借入、増資等で資金の準備に取りかかります。大急ぎで木材を見積りたいという人は設計図面を坂本さんに送ってください。競りの後、1週間以内に現金で払える建築主さんという条件なら対応させていただきます。

7月3日(火)産地市場で勉強会を行う予定です。詳しくはまた連絡します。

坂本さん、説明に間違いはなかったでしょうか。

アーキシップス/古前氏:

アーキシップス/古前です。 昨日の木材勉強会、落合は川と山と町が一体化した風情のあるいい町でした。 車を飛ばしての2時間半、小さな旅を経験しました。この会を企画準備された 皆様に感謝申し上げます。 また、テクノワークの鉾山さん。赤木建築研究所の赤木さん、昨夜は遅くまで お付き合い頂きありがとうございました。部屋に戻ったのは深夜の1時半を 過ぎておりました。これに懲りずまたこれからもよろしくお願い致します。

祥設計室/笹下氏:


大阪/祥(しょう)設計室/ささかです。
坂本さん始め、井出さん、土井さん、山中さん、たいへんお世話になりました。木は奥が深い事を更に認識しました。このような機会を設けていただいたことに感謝いたします。
先日の木材の勉強会の写真を少しだけですがwebにアップしましたのでよければのぞいて見てください。

http://www.ne.jp/asahi/show/sekkei/
os_mokuzai/os_mokuzai.htm


(株)プルーフ・アーキテクツ/福留氏:

福留/京都です。

3日の木材市見学会は、大変有意義な一時でした。弊社でも木造超ローコストを、初の木工事材工分離で着工したところでしたので、材単価が大いに気になりました。坂本様・井出様、もちろん山中様・土井様、感謝致します。ありがとうございました。

中澤様、既にMLで自己紹介をされてましたのに、同じ京都でご挨拶が遅れました。岡山でテーブルを囲む事ができ、ありがとうございました。古前様、お見合いのご成約おめでとうございます。敷地が目立つ場所なので、完成を楽しみにしています。

現地でお湯に浸かる時間も無く帰途につきましが、明くる日の猛暑続きには参ってしまい、昨夜は久々の早寝でした。
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