Documents | オープンシステムの家づくり〜「F邸の完成するまで」 | ||||||
Chapter:2 | 基本計画 | ||||||
fig_6 | 第8回打合せ「玄関を南へ」 | 1999.09.06 |
8月26日、奥様からプランについて電話がありました。
◆玄関が表鬼門の位置にあるので変えたい。
◆2階便所が、南側にあるので変えたい。
◆ダイニングの上にトイレがあるのは抵抗がある。
◆2階の居室は、間仕切り無しで、12帖くらいの広い部屋にしたい。
今回の打合せでは上記の内容をふまえて3パターンのプランを提示しました。
☆☆パターン1☆☆
基本的には前回打合せと同じです。
キッチン廻りを検討しました。
↓
やはり鬼門の位置に玄関があるのは、抵抗があるそうです。
1階平面図 2階平面図
☆☆パターン2☆☆
前回までのものをベースにして、電話で受けた内容を盛り込みました。
↓
全体的にまとまりがなく、取って付けたような感じがします。
奥さんも同意見でした。
・玄関ホールからLDKへの入口が窮屈。
・キッチン周辺に家具等を配置すると、ダイニングへの採光があまり期待できない。
1階平面図 2階平面図
☆☆パターン3☆☆
奥さんの要望事項と、西村さんが主張している点(敷地内で最も条件のいい位置に玄関をもってくるべきではない。
家族みんなが集まる場をつくるべきだ。)をふまえたものです。
このプランは玄関を南に位置させ、玄関ホールによって、1階居室(お母さんと、おばあさんの部屋)とリビングを分断しています。
当初、「みんなが集まる室を中心として各居室を配置する」という内容で進めてきましたが、この部分が一部崩れた結果になります。
↓
LDKと居室が接して配置されることは、将来介護などが必要となった時を考えると有効な手段だと思うが、
家族それぞれの生活リズムがバラバラな為、個人のプライバシー、安眠の確保という点を考えると、それが必ずいいとは思えない。
むしろそちらを優先させたい。 という意見が出ました。
来客があった時も同じ事が言えます。
すぐ隣の部屋で家族が寝ていると、久しぶりに会った友人と酒を飲む時にも気を使うことになるのでは・・・。
1階平面図
2階平面図
8月26日の電話では、「2階を一部屋に」とのことでしたが、子供部屋と自分達の寝室を分けるべきかどうかはまだ迷っているそうです。
子供が小さい内から部屋を分けたくないが、子供が小学校高学年から中学生くらいになると、両親と同室で寝るということには抵抗があるでしょう。
将来間仕切りをするという方向性も考えつつ・・・。←ご主人に再度相談。
これが第8回打合せ議事録です。