Documents オープンシステムの家づくり〜「F邸の完成するまで」
   Chapter:2 基本計画
    fig_9 建築模型の製作と第11回打合せ 1999.09.21
やっと模型の製作が始りました。
しかし、西村さんにはお手の物らしく”アッ”という間にできちゃいました。
しかもすごく丁寧で、すごくきれいに・・・チョット尊敬。
              私も少し手伝わせてもらいました。
決して邪魔はしてないです。
・・・たぶん。


今回の打合せは、模型を見ながらプランの最終確認をしました。
平面プラン、外観ともおおむね満足していただけているようです。

外壁仕上げは下見板張りを希望しておられます。
外壁全てを下見板張りにするのは予算的に厳しいので、
部分的(腰下を下見板張り)な採用を考えているそうです。

これが第11回打合せ議事録です。




模型製作を終え、F邸のできばえ、今後の方針について西村さんにコメント
をいただきました。

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道路面(南)に居室を配しているので、面積の割りにはその方向から見ると
ボリュームのあるファザードとなった。
この建物の顔となる南面は、スッキリとシンプルにまとまっている。
それだけに、仕上材の選択が建物の表情を決める大きなポイントとなる。
施主の希望は下見板張り。
壁面全てに下見板張りを採用すると、単調でくどい感じがすると思う。
バランス良く仕上材を使い分けることが重要。
又、下見板の材種によっては短スパンでメンテナンスが必要なものがある。
高所の壁面には、メンテナンスが長スパンで良い物を採用したい。

この地域は豪雪地域ではないが、冬場に2〜3度はまとまった積雪がある。
大部分が片流れの屋根を採用した為、雪ズリがほとんど北側に集中する。
北側に雪ズリが集中すると溶けにくいのは当然で、その対策も必要となる。
具体的には、雪持金具等で雪ズリを軽減させ、屋根の上で自然に溶かす
方法が最もシンプルな方法。
その場合多雪地域ではないが、積雪荷重を長期荷重としてとらえて、構造
部材の大きさなどを決める必要がある。

この建物の内部空間に於いて見せ場となるのが、DKとその上部にある吹抜、
更に吹抜と一体となったフリースペース(踊場)。
写真では解りにくいが、屋根にある天窓、フリースペース上部にある4つの
高窓からの採光も取れ、DK全体は自然光で十分明るい空間となるだろう。
南面
北面
1F 1F+2F